真空装置設計・技術者のインタビュー・北海道大学工学部から研究者を支える仕事に就いて。【㈱菅製作所:技術開発主任インタビュー】

~菅製作所 仕事の学び 仕事のインタビュー~

 

技術開発主任

石川県出身・北海道大学工学部卒業

北大在学中に、XAFSなどの高エネルギー加速器研究機構の研究に携わり多くの研究開発の現場に関わる。在学中に大学の取引先だった、菅製作所社長に声をかけられて入社を決断し今日に至る。

 

(XAFSは、物質にX線を照射することで得られる吸収スペクトルを解析する手法です。)

 

現在の主な仕事は、研究機器の開発設計

主な取引先でる北大の研究者の方々の研究テーマ、要望、ニーズを詳しく聞いて、研究者が求める成果やポイントを押さえた設計しますので、とても難しいことですがやりがいがあります。

現在カタログに掲載されている、ALD装置やスパッタ装置から、オーダーメイド・特注していただいた流動床試験装置などの設計を行ってきました。

 

とにかく「研究」が好き。

大学の研究者の様々なニーズを聞くことも、そのニーズに応える為に、社内で新しい装置や設計の実験、研究をするのも好きなんです。

これまでの成果では、北海道大学のPEEM装置を使用した、電界放出に関する研究で、装置の設計や改良などのサポートをし、論文発表までの1つの成果を生み出す現場に継続して携われたことがとても楽しい仕事でした。

同年代の研究者と一緒にできた仕事は大きな喜びややりがいがあります!

 

趣味、好きなことはアウトドア・キャンプ、釣り

石川県出身ですが、北海道を選んだ理由が、趣味のスノーボードやキャンプのフィールドが広がる北海道の地にあこがれがあったからです。

学生時代は一冬に40回以上も山に入ることがあったほどスノーボードにハマってしまいました。また、菅製作所に入社後は、先輩である製造部長に連れられて、函館の豊かな海での釣りを覚えました。

最近は釣りとキャンプに行くことも増え、利尻島や礼文島など、北海道の人でもあまりいけないような秘境にて、ソイやアメマス釣りに、キャンプとアウトドアを楽しんでいます。

取材担当の私(今井)も、イトウ釣りなど北海道のアウトドア、フィッシングの可能性、素晴らしさを知っている人間だったので大いに話が盛り上がっていました。

 

設計担当者から見た菅製作所の強み・製品

近年、研究者からの要望で、装置の改造やオーダーに応えようと奮闘している中から生まれた商品があります。

組み合わせなどの柔軟性の高い装置をご要望される研究者が多く、そういった声から生まれたのが菅製作所のスパッタ装置でPlusシリーズというものがあり、ALDやアニール装置と連携して自由に組み合わせることで、素材を大気にさらさないで、別の装置に送るトランスファーユニットに対応した商品も需要が高くなっています。

SSP3000Plus スパッタ装置(拡張可能型)

 

その他にも、流動床試験装置では、様々な環境を想定してヒーターの配置換えを希望される研究者もいらっしゃったので、そういった配置換えが可能な設計したり、パネルの操作レシピを自動化して研究者の手間やミスを減らすなど、研究者目線で研究成果を最大化できるように細かなニーズを満たせるように努めています。

 

【実際に使っていただいて、はじめの想定した時には見えない改善点や改良のご要望に細かく対応できることが、研究成果を高める要素だと思い大切にしています。】

 

仕事の夢

仕事の夢は、菅製作所の研究開発機器が、世の中にもっと広まって、多くの研究開発者たちを支えられるようになることです。

現在の市場を見ていると、大手開発メーカーは大人数でサポート体制が強く、これまでの実績で東京などの大学と多くの取引をしている現状があります。
しかし、菅製作所も東京や静岡に営業所を構えて、関東や関西、九州の大学、研究所のサポートをするようになってきました。

製品の品質、サポート体制では菅製作所も同等以上のものを提供しています。

また、菅製作所ならでは、例えば、北海道大学の研究者の方々に支持していただいていることは、小さな会社ならではのフットワークの軽さがあります。

研究者それぞれのオーダーメイド・特注や改造を希望されたときには、いち早く応えることが出来ます。

当社では1人1人がワンストップで対応できる高い知識とスキルを持った少数精鋭で対応していることが大手にはない強みかと思います。

そのように会社や自分の強みを生かして、自分の好きな研究分野で社会に貢献していくことがこの仕事をする目的であり、そういった仕事が全国で認められるようになることが夢ですね!

 

 

・・・インタビューを終えて。まとめ・・・・・・・

菅製作所では、スパッタ装置などの研究開発装置の開発を通して、日本の基礎研究やモノつくりを支えています。

スタッフ1人1人のみなさんも、自分の強みを生かしてもっともっと多くのご要望に応えていきたいと考えています。

今回は設計担当にインタビューしましたが、設計だけでなく、お客様の研究開発現場でニーズを汲みとったり、現場設置や故障に対応する営業の仕事、旋盤や組み立てなどの工場での仕事など多くの仲間が必要です。

ご興味を持っていただいた方がいらっしゃいましたら、菅製作所までご連絡ください。

 

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この記事を書いた人

株式会社菅製作所

北海道北斗市で、スパッタ装置やALD装置等の成膜装置や光放出電子顕微鏡などの真空装置、放電プラズマ焼結(SPS)による材料合成装置、漁船向け船舶用機器を製造・販売しています。
また、汎用マイコン・汎用メモリへの書込みサービスも行っています。

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