魔法瓶にインスタントラーメンなど、私たちの生活に欠かせない「真空」。
「真空」は、空気が薄く空気中に漂う分子がいない状態のことをいいますが、その「真空」の特徴についてわかりやすく解説します。
酸化しにくい
空気中にただよう酸素分子が少ないため、酸化しにくくなります。
空気を漂う細菌も少なくなります。
ベーコンやハムなど真空パックなどは、酸化しにくい特徴を活かし、鮮度を長期間保つことができます。
金属ならさびにくくなります。
熱がさめにくい
熱は暖かい物から冷たい物へ伝わる性質があります。
真空だと、その熱を伝える分子がすくないため、熱が奪われにくくなります。
魔法瓶は真空のこの特徴をいかしています。
沸点が下がる
空気中に漂う分子の重さを気圧といいますが、真空は空気中に漂う分子が少ないため気圧も低くなります。
気圧が低いと、沸点が下がります。
沸点とは、液体が気体になる時の温度のことを言います。例えば水(液体)がお湯になり、湯気(気体)が出始める温度のことです。
真空では沸点が氷点かになることもあり、この特徴はインスタントラーメンなどにフリーズドライとして活用されています。
真空とインスタントラーメンの仕組みについて詳しく知りたい方はこちら
音が聞こえない
音は空気が揺れる(空気中の分子が移動)することで伝わります。
オーケストラ会場などで、薄いパンフレット等の紙を両手に持って演奏を聴くと、空気が振動していることを実感できます。
真空中は、空気中の分子が少ないため音が伝わりにくくなります。
アニメ等では宇宙で爆音を轟かせるシーンがありますが、実際には聞こえません。
真空は、空気中の分子が少なくなることより、これらの特徴があります。
菅製作所では、真空の特徴を活かしたスパッタ装置など各種取り扱っています。