仕事や家事の合間にちょっと一息する時やおやつの時間など、チョコレートを食べる方も多いのでは?
そんなチョコレートの中でも、エアインチョコレート(発泡チョコレート)や染みチョコなどで真空が利用されています。
真空とチョコレートの関係についてわかりやすく解説します。
真空ならではのエアインチョコレートって何?
小さな空気の穴が開いたような発泡したチョコレートをエアインチョコレートといいます。
その名の通り発泡チョコレートともいいます。
空気を含むため、柔らかく、優しい口溶けの食感が特徴のチョコレートです。
エアインチョコレートは、溶けた状態の時に炭酸ガスを入れることで、発泡させて作ります。
真空状態でない場合、普段の我々の生活の中では、チョコレートは空気に押された状態になっています。
しかし、真空下ですと、空気に押されない分、炭酸ガスを入れた際に発泡して、空気よりチョコレート側から押す力の方が強くなり、膨張しやすくなります。
その状態で、チョコレートを冷やすと口溶けがふんわりとしたエアインチョコレートができあがります。
真空状態だからこそ、炭酸ガスがよりたくさん発泡し、チョコレートに沢山の小さな穴ができて、独特の食感になります。
染みチョコのどこで真空が使われているの?
サクサクの食感と染みこんだチョコレートがたまらなく美味しい染みチョコですが、焼き菓子にチョコレートを浸透させるさいに真空状態で行われます。
パフやクッキーなどの焼き菓子には、小さな穴が沢山開いています。
パフは見た目に穴がたくさん空いていてわかりやすいですが、クッキーはわかりにくいかも知れません。
しかし、クッキーもベーキングパウダーなどを入れて膨らませている過程で小さな穴が開き、その状態で焼き上がっています。
その小さな穴にチョコレートを染みこませます。
真空下でない場合は、パフやクッキーにある小さな穴には空気が入っており、染みこませるのにも大変です。
しかし、真空下の場合は、空気が入っていない分、チョコレートは空気に邪魔されず小さな穴に入り込みやすく、結果染みこみやすくなります。
チョコレートは夏など高温ですと溶けてしまいますが、染みチョコにすることで夏でも溶けにくいのが特徴です。
また、チョコレートを練り込んでから焼いた菓子よりも、よりチョコレートを実感できます。