最近では歯磨き粉のCMで「フッ素配合」なんて言葉をよく耳にしますよね。
今回は、そんなフッ素について性質から社会での活用、語源まで解説させていただきます。
意外と身近な物に使われている元素なので、記事を読み終えたあと家の中のアイテムを見てみてください。
フッ素の性質と特徴
フッ素は化学反応性が強い元素として知られています。その強さは、自然界で単独で存在しないほど。また、単体のフッ素は毒性が強く、単離が困難だった過去を持ちます。
フッ素の社会での活用方法
フッ素は「歯磨き粉」、「調理器具」、「医薬品」など多くの分野で使用されています。しかし、それぞれフッ素の働きは異なるんです。そんな働き者で多様性のあるフッ素について、一つひとつ見ていきましょう。
歯磨き粉
フッ素入りの歯磨き粉は最近よく耳にしますよね。あれは、糖分で溶け始めた歯の表面を修復する働きがあると言われています。虫歯の初期段階では、フッ素が再石灰化を促進しエナメル質を補修することで耐久力を向上させてくれます。
調理器具(テフロン)
テフロンコーティング、という言葉を聞いたことはあるでしょうか?フライパンや鍋に用いられることが多いのですが、「テフロン」と呼ばれるフッ素を用いた樹脂は、安定しておりかつ高温で使用できることから重宝されています。
これは水や汚れをはじくコーティングで、主婦に大人気。あなたの家のフライパンも、テフロンコーティングされているかも?
医薬品
「困った時のフッ素頼み」と言われるほど、医薬品の多くにフッ素が含まれています。フッ素が体に良い、というわけではないんです。フッ素が入っている理由は、体に良い成分の分解を防いだり、活性を上げたりとフッ素がサポートしてくれるから。縁の下の力持ち、というわけですね。
フッ素の歴史
元素記号:F
英語名:Fluorine
フッ素の語源は、フッ素が取れた鉱石の「蛍石(fluorite)」からと言われています。
単体では毒性があることや、反応性の高い元素であることから単離は困難を極めたそうです。
まとめ
今回の記事のポイントは以下の通り。
- フッ素は自然界で(単体で)存在できないほど反応性が高い
- 「歯磨き粉」、「調理器具」、「医薬品」などで使用されている
- 蛍石からフッ素が取れたことが語源につながっている
他の元素が気になる方は、以下の記事にてまとめております。
是非ご覧ください。
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