元素【ネオン】番号10・記号Neを詳しく知ろう!社会で役立つ化学の基礎知識

元素【ネオン】番号10・記号Neを詳しく知ろう!社会で役立つ化学の基礎知識

ネオンサイン」という言葉に聞き覚えはあるでしょうか?

レトロな作品が好きだったり、サイバーパンクな世界観が好きな人は馴染みの深いものだと思います。

しかし、「ネオン」という名前を聞いただけではあまり用途や性質がピンと来ませんよね。

そこで、この記事ではネオンの性質と特徴から、実際の社会でどのように使用されているかなどについて解説させていただきます。

ネオンの性質と特徴

ネオンの性質と特徴

無色で、化学反応性がない非常に安定な元素になります。希ガスの中でも2番目に軽く、地球の大気の中に含まれている量はアルゴンの次に多いです。

ネオンは同じ重さであれば、体積の比率差が気体と液体で同じという特性を持ちます。そのため、液体で輸送し必要なところで気体にするという方法が一般的に取られています。

ネオンの社会での活用方法

の社会での活用方法

ネオンは「ネオンサイン」、「エキシマレーザー」、「プラズマテレビ」など多くの分野で使用されています。しかし、それぞれネオンの働きは異なるんです。それぞれ見ていきましょう。

ネオンサイン

低圧のネオンに電圧をかけると、赤い橙色に輝きます。これを利用したものがネオン管と呼ばれるんです。このネオン管を用いて看板にしたものこそが「ネオンサイン」。洋画のバーなどでよく出てきますよね。

大阪の道頓堀にある「グリコ」の看板、今でこそLEDになっていますが、あれも昔はネオンサインだったのです。

エキシマレーザー

エキシマレーザー

エキシマレーザーとは、ガスレーザーの一種で主にレーシック手術で使用されます。混合ガスを用いたレーザーなのですが、そのガスの中にネオンが入っているんです。また、エキシマレーザーは半導体の分野でも使用されています。

プラズマテレビ

ブラウン管に変わるテレビとして、液晶テレビとプラズマテレビが候補に上がりました。現在では生産終了となっていますが、このプラズマテレビにもネオンが使われていたんです。少し昔は大型テレビといえばプラズマテレビというイメージがありましたよね。

ネオンの歴史

ネオンの歴史

元素記号:Ne

英語名:Neon

名前の由来はギリシャ語で「新しい」を意味するneosからきています。

1898年にイギリスの化学者ラムゼーとトラバースにより発見されました。元々希ガスとして「ヘリウム」と「アルゴン」は知られていました。ですが、メンデレーエフの詠唱した周期表を見ると、実はその間に未知の元素があるのではないか?という話になりました。そこで発見されたのがこのネオン。その名の通り、「新しい」元素だったわけですね。

まとめ

今回はネオンについて解説させていただきました。この記事のポイントは以下の通り。

  • ネオンは無色で安定の希ガス
  • 「ネオンサイン」、「エキシマレーザー」、「プラズマレーザー」などで使用される
  • ヘリウムとアルゴンの間にある新しい元素として発見された

他の元素については、以下の記事にてまとめております。併せてご覧ください!

参考サイト

ネオン Neon -街を彩るネオンサイン | Chem-Station (ケムステ)

ネオン – イラスト周期表

ガスの名前由来 ガス豆知識 – 巴商会

レーシック屈折矯正手術|治療と手術

プラズマディスプレイ(PDP)とは – 意味をわかりやすく – IT用語辞典 e-Words

プラズマと液晶ってどっちがいいの?

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この記事を書いた人

株式会社菅製作所

北海道北斗市で、スパッタ装置やALD装置等の成膜装置や光放出電子顕微鏡などの真空装置、放電プラズマ焼結(SPS)による材料合成装置、漁船向け船舶用機器を製造・販売しています。
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