「ネオンサイン」という言葉に聞き覚えはあるでしょうか?
レトロな作品が好きだったり、サイバーパンクな世界観が好きな人は馴染みの深いものだと思います。
しかし、「ネオン」という名前を聞いただけではあまり用途や性質がピンと来ませんよね。
そこで、この記事ではネオンの性質と特徴から、実際の社会でどのように使用されているかなどについて解説させていただきます。
ネオンの性質と特徴
無色で、化学反応性がない非常に安定な元素になります。希ガスの中でも2番目に軽く、地球の大気の中に含まれている量はアルゴンの次に多いです。
液体ネオンは、気体ネオンに比べて非常に小さな体積で済むため、同じ量のネオンを輸送する際に必要なスペースが大幅に削減されます。そのため、液体で輸送し必要なところで気体にするという方法が一般的に取られています。
ネオンの社会での活用方法
ネオンは「ネオンサイン」、「エキシマレーザー」、「プラズマテレビ」など多くの分野で使用されています。しかし、それぞれネオンの働きは異なるんです。それぞれ見ていきましょう。
ネオンサイン
低圧のネオンに電圧をかけると、赤い橙色に輝きます。これを利用したものがネオン管と呼ばれるんです。このネオン管を用いて看板にしたものこそが「ネオンサイン」。洋画のバーなどでよく出てきますよね。
大阪の道頓堀にある「グリコ」の看板、今でこそLEDになっていますが、あれも昔はネオンサインだったのです。
エキシマレーザー
エキシマレーザーとは、ガスレーザーの一種で主にレーシック手術で使用されます。混合ガスを用いたレーザーなのですが、そのガスの中にネオンが入っているんです。また、エキシマレーザーは半導体の分野でも使用されています。
プラズマテレビ
ブラウン管に変わるテレビとして、液晶テレビとプラズマテレビが候補に上がりました。現在では生産終了となっていますが、このプラズマテレビにもネオンが使われていたんです。少し昔は大型テレビといえばプラズマテレビというイメージがありましたよね。
ネオンの歴史
元素記号:Ne
英語名:Neon
名前の由来はギリシャ語で「新しい」を意味するneosからきています。
1898年にイギリスの化学者ラムゼーとトラバースにより発見されました。元々希ガスとして「ヘリウム」と「アルゴン」は知られていました。ですが、メンデレーエフの詠唱した周期表を見ると、実はその間に未知の元素があるのではないか?という話になりました。そこで発見されたのがこのネオン。その名の通り、「新しい」元素だったわけですね。
まとめ
今回はネオンについて解説させていただきました。この記事のポイントは以下の通り。
- ネオンは無色で安定の希ガス
- 「ネオンサイン」、「エキシマレーザー」、「プラズマレーザー」などで使用される
- ヘリウムとアルゴンの間にある新しい元素として発見された
他の元素については、以下の記事にてまとめております。併せてご覧ください!
参考サイト
ネオン Neon -街を彩るネオンサイン | Chem-Station (ケムステ)