数ある元素の中では「マグネシウム」はかなり聞き覚えのある元素だと思います。
ですが、社会でどのように活用されているかご存知ですか?
今回は、マグネシウムの性質や特徴、社会での活用方法などを紹介していきます。
特に最新技術を詰め込んだ「マグネシウム電池」は環境問題解決の足掛かりになる可能性が高いものなので、一緒に見ていきましょう!
マグネシウムの性質と特徴
マグネシウムは地球上で8番目に多い元素です。金属ですが実は鉱石だけでなく海水中からも取ることができます。
地球全体で海は約71%を占める割合なので、非常に豊富で枯渇しにくい元素と言えるでしょう。
実用金属としては非常に軽い材質で、その軽さは鉄の4分の1ほど。アルミニウムと比べても3分の1ほどの軽さを誇ります。
この軽さを活かして、社会では様々な用途で使用されています。社会での用途については次の見出しで紹介させていただきますね。
性質としては火をつけると激しい光を出して燃えます。これについては化学の授業などでやる機会が多いかと思います。
マグネシウムの社会での活用方法
マグネシウムは「マグネシウム電池」、「カメラ製品」、「すべり止め」などの成分として使用されています。それぞれ見ていきましょう。
マグネシウム電池
これは今まさに研究中の最新アイテムです。電気化学反応によって電気を取り出す燃料電池の一つで、石油に替わるエネルギーを目指して開発が進んでいます。
具体的な用途としては、マグネシウム燃料電池車やドローンの飛行時間延長など広い分野での活躍が期待されています。
最初にお話した通り、マグネシウムは海水から取ることができるため、環境問題改善の役にも立つ夢のような電池ですね。
カメラ製品
軽くて丈夫であることを活かして、カメラの三脚にも使用されています。また、カメラのボディについても一部マグネシウム合金と樹脂の組み合わせが使われていたり、持ち運びをするケースがアルミニウム性だったりと、アルミニウムはカメラ製品に馴染みが深いです。
余談ですが、マグネシウムは激しい光を出して燃えるので、ストロボとして使用されていた過去があります。(今ではストロボもデジタルですが)
すべり止め
野球選手やボルタリングなどで選手が手につける白い粉がありますよね。
あのすべり止めは、実は炭酸マグネシウムの粉なんです。別の物だと、黒板に文字を書くためのチョークも炭酸カルシウムが原料ですね。
マグネシウムの歴史
元素記号:Mg
英語名:Magnesium
マグネシウムの語源は、ギリシャの北部にある地名Magnesia(マグネシア)から取られました。
発見については、「ナトリウム」などを発見したイギリスの化学者「デービー」によって発見されています。
まとめ
今回は「マグネシウム」について解説させていただきました。この記事のポイントは以下の通り。
- 非常に軽くて丈夫な金属で、海水中から取ることができる元素
- 「マグネシウム電池」、「カメラ製品」、「すべり止め」などに使用される
- 語源は「マグネシア」という地名から取られた
高校で勉強する他の元素については、以下の記事にてまとめております。併せてご覧いただけると、更に理解が深まるのでぜひご覧ください!
参考サイト