カルシウム、と聞くと「骨」が思い浮かぶのでは無いでしょうか。
しかし、社会では意外な所にカルシウムが使われているんです。
この記事ではカルシウムの性質と特徴、社会での活用方法から語源までを一気に解説します。
噛み砕いて解説しますので、一つひとつ見ていきましょう!
目次
カルシウムの性質と特徴
銀白色の金属元素であり、イオン化傾向が大きいことから、反応しやすい元素です。空気中では酸化し、水には溶けるなど、純粋なカルシウムは滅多に見られません。
骨の構造成分でもあり、最も身近な元素ではないでしょうか。牛乳や小魚に多く含まれていることでもよく知られていますよね。
カルシウムの社会での活用方法
カルシウムは「凍結防止剤」、「保温材」、「石膏」などの成分として使用されています。それぞれ見ていきましょう。
カルシウムが役立つ「凍結防止剤」
北海道や東北でお馴染みの凍結防止剤には塩化カルシウムなどの化合物が含まれています。塩化カルシウムは吸湿性が高く、固結防止できること、融氷効果と凍結防止効果があるので非常に有効な凍結防止剤として働きます。
カルシウムが役立つ「保温剤」
保温剤にはケイ酸カルシウムを主原料にしているものが多くあり、軽量かつ耐熱性、保温性を持つことから非常に使い勝手の良いアイテムとして活躍しています。
一般家庭以外にも工業プラントなどで使用されており、広い分野で大規模的に使用されており、現代社会には必須のアイテムとも言えるでしょう。
カルシウムが役立つ「石膏」
石膏の主成分は硫酸カルシウムであり、カルシウムが含まれています。
かつては彫刻の分野で広く使用され、昨今では石膏ボードと言われる天井の材料などに使われています。
古代ローマの時代から使われていると思うと、歴史を感じますよね。(一説によると、紀元前7000年の古代エジプトでも使われていたとか)
カルシウムの歴史
- 元素記号:Ca
- 英語名:Calcium
カルシウムの語源は、ラテン語で「石灰」を意味する「calx」です。発見については、1808年、イギリスの化学者デービーが金属カルシウムを分離した時に発見しました。
まとめ
今回は「カルシウム」について解説させていただきました。この記事のポイントは以下の通り。
- カルシウムは金属だがイオン化傾向が高く、反応しやすい
- 「凍結防止剤」、「保温材」、「石膏」などに使用される
- ラテン語で石灰を意味するcalxが語源
高校で勉強する他の元素については、以下の記事にてまとめております。併せてご覧いただけると、更に理解が深まるのでぜひご覧ください!
参考サイト
ガスの名前由来 ガス豆知識 – 巴商会
カルシウム – イラスト周期表
実は金属!カルシウム
カルシウム(元素記号 Ca)の用途、特性、物性、密度、融点、沸点など
凍結防止剤とすべり止め材について
カルシウム