比較的聞き馴染みのある「カリウム」、でも社会で何に使われているかご存知ですか?
この記事ではカリウムの性質と特徴から、社会での活用方法、語源まで紹介しています!
イメージしやすい画像と共にカリウムについて一緒に学んでいきましょう。
カリウムの性質と特徴
カリウムは銀白色の柔らかい金属元素で、ナイフで斬ることができます。ナトリウムに似ていますが、イオン化傾向が大きくかなり反応しやすい性質を持ちます。その反応のしやすさは空気中で酸化しやすいほど。水に入れると瞬間的に淡い紫色の炎を出して燃え上がります。
カリウムの社会での活用方法
カリウムは「肥料」、「カリ石鹸」、「マッチ棒の火薬」などの成分として使用されています。それぞれ見ていきましょう。
肥料
カリウムは窒素、リンに並んで三大肥料と呼ばれています。肥料では「カリ」と呼ばれ、根っこや茎を丈夫にする、病害虫や寒さへの抵抗力をつけるなどの効果をもたらします。
カリ石鹸
一般的な石鹸にはナトリウム塩が使用されていますが、カリ石鹸と呼ばれるカリウム塩を使用した石鹸も存在します。
カリ石鹸は液状・ジェル状であることが多く、分子が大きいため肌を刺激せずに洗うことができるため、病院での体内洗浄などで使用されます。
マッチ棒の火薬
マッチ棒の頭にある赤い部分には塩素酸カリウムが含まれています。マッチ棒を擦ることで強烈に酸素を発生させ、他の素材と複合的な反応をすることでマッチ棒を燃やします。
カリウムの歴史
- 元素記号:K
- 英語名:Potassium
Potassiumの語源は、植物の灰であるポタシ(苛性カリ)です。発見については、デービーが1807年に苛性カリを電気分解する事でカリウムの単離に成功しました。
ちなみに、日本語で「カリウム」と呼ばれる理由はドイツ語の「Kalium」を経由したからです。
まとめ
今回は「カリウム」について解説させていただきました。この記事のポイントは以下の通り。
- 柔らかい金属で、イオン化傾向が大きく反応しやすい
- 「肥料」、「カリ石鹸」、「マッチ棒の火薬」などに使用される
- カリウムはドイツ語から取られた
高校で勉強する他の元素については、以下の記事にてまとめております。併せてご覧いただけると、更に理解が深まるのでぜひご覧ください!
参考サイト
ガスの名前由来 ガス豆知識 – 巴商会
カリウム Potassium 細胞内に多量に含まれる元素 | Chem-Station (ケムステ)
イラスト周期表
PeriodicTable
マッチ
せっけんメモシート(5) 石けんと「ナトリウム」「カリウム」
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カリ(K)|住友化学園芸