この記事で5回目になる船シリーズ。今回と次回の2回で船のエンジンとその燃料についてお伝えしたいと思います!
車と船のエンジンの違いは?
私達が普段乗っている車、エンジンはボンネットの中に入っています。
ボンネットの中に入っているエンジンは、私達がアクセルを踏む加減で回転し力をタイヤ
に伝え車を動かし、高速道路ではすごいスピードで車が走っています。
では、海で動いている船はどのようなエンジンで動いているのでしょうか?
船のエンジンは、大きさによってエンジンが異なります。
ジェットスキー(水上バイクと呼ばれています。船といえるかわかりません。)のようなアクティビティに使われているエンジンは、ウォータージェットエンジン。
水を吸い込んで後方に勢いよく噴射することで前進します。
漁船などの小型船舶、中型のフェリーによく使われているエンジンは、4ストロークエンジンが使われています。車のエンジンはストロークの長さで「ショートスローク」、「ロングストローク
と呼ばれていますが、構造的には4ストロークが採用されています。
中型、大型船のエンジン
車のエンジンは4ストローク。中型、大型船のエンジンは2ストローク。
エンジンは、吸気→噴射→爆発→排気を繰り返しています。1連の動きをピストンロッドが2サイクルで行うと2ストローク、4サイクルで行うと4ストロークとなります。
吸気と排気を同時に行うのが2ストローク。
吸気と排気を別々に行うのが4ストローク。
2ストローク、4ストロークで何が違うの?
2ストロークは、1ストローク毎に燃料を噴射して爆発するので馬力が強い。燃費が悪い。
4ストロークは、爆発して燃えた燃料を完全に「排気」し綺麗な空気を「吸気」し燃料を「爆発」することができるので燃費がよく環境にいい。
大きさがこんなに違う!
車を荷物として積み込んで運ぶ船もあるくらいなので当然、エンジンもすごく大きい!!
絵に描いてみると、
車のエンジンは、人のひざ下くらい!
船のエンジンは、4階建て!
こんなにも大きさが違うんです。
車のエンジンは、車が動き始めは馬力が必要ですが、動き始めるとスピードを出すために高回転出力になります。
船のエンジンは、大量の荷物を運び天気や潮流に負けないよう馬力がでるように作られています。また、大きい分故障した時は人命にかかわるため常に船員が監視できるように階になっています。
ドイツのマン社の巨大エンジン
写真提供:https://www.dieselgasturbine.com/news/Biggest-MAN-On-The-Sea/7001026.article
いかがでしたでしょうか?
車と船の大きさを比べれば、エンジンも大きいだろうなと予想はしていますが、ビル4階建ての高さにもなるとはびっくりですよね。
大型タンカーなどは、一都市が海上を移動していると言ってもいいのかもしれません。
菅製作所では、船舶用機器も多数製作しております。
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