
新しい研究テーマを立ち上げる際、成膜環境をどのように整えるかは大きな課題のひとつです。
- スパッタリング装置やALD装置を使いたい。
- できれば研究室内に占有できる装置を置きたい。
- しかし、予算や設置スペースには限りがある。
大学の理工学系学部や公的研究機関では、このようなお悩みを抱える先生方・研究者の方も少なくありません。
学内の共用設備を使う方法もありますが、予約時間の制限、使用条件の制約、コンタミネーションの懸念などにより、思うように実験を進められないこともあります。
そこで選択肢となるのが、研究室内に設置しやすい小型成膜装置です。
菅製作所では、卓上型スパッタ装置や小型ALD装置をはじめ、研究目的・予算・設置環境に合わせた成膜装置のご相談に対応しています。
- 「科研費の申請前に、概算だけ知りたい」
- 「限られた予算内で、どこまで実現できるか相談したい」
- 「サンプルに成膜できるか、直接確認したい」
このような段階からでも、お気軽にご相談ください。
長年の経験と独自の技術で、大学や研究機関での導入実績も多数。
研究目的に応じたカスタマイズや、導入前のテスト成膜も可能です。
装置のご検討やその他ご相談は、ぜひ当社までお問い合わせください。
お問合せはこちら大学・研究室が直面する設備導入の「スペースの壁」
研究室で成膜装置を導入する際、多くの場合に課題となるのが「スペース」です。
研究内容として実現したいことは明確にある。
しかし、実験室の空きスペースには限りがあり、大型のチャンバーや付帯設備をそのまま設置することが難しい。
また、共用設備では使用時間や条件に制限があり、研究のタイミングに合わせて自由に成膜できないこともあります。
だからこそ、研究室内に無理なく設置でき、研究目的に合った成膜環境をどのように構築するかが重要になります。
菅製作所では、装置を一方的にご提案するのではなく、研究内容や設置環境を丁寧に伺いながら、必要な仕様を一緒に整理していきます。
相談しながら、研究目的に合った装置を提案する
研究設備の導入では、単にカタログ上の装置を選ぶだけではなく、「その研究で何を実現したいのか」を整理することが大切です。
たとえば、同じ成膜装置でも、対象となるサンプルが平面基板なのか、粉体なのか、立体物なのかによって、必要な構成は変わります。
成膜したい材料、膜厚、膜質、基板サイズ、加熱の有無、ガス導入系の必要性などによっても、最適な仕様は異なります。
菅製作所では、研究内容や実験環境を丁寧に伺いながら、成果につながる装置導入を仕様検討の段階からサポートします。
実験室の設置スペース問題
研究室内に成膜装置を置く場合、避けて通れないのが設置スペースの問題です。
- 「フットプリントをできるだけ小さくしたい」
- 「実験台の上に置けるサイズにしたい」
- 「既存設備のすき間に収めたい」
- 「大掛かりな排気設備を増やす余裕がない」
このような制約がある場合、大型装置をそのまま導入するのは現実的ではありません。
そこで有効なのが、卓上型・小型モデルの活用です。
必要な機能を見極め、装置本体をコンパクトにすることで、限られた実験スペースにも導入しやすくなります。
また、研究目的に合わせて装置構成を整理することで、過剰な仕様に頼らず、必要十分な成膜環境を構築できます。
菅製作所では、設置場所の条件や研究テーマを踏まえながら、研究室に収まりやすく、実験に必要な性能を備えた装置構成をご提案します。
【スペースの壁を越える】小型・卓上モデルの活用
小型成膜装置は、限られた研究室スペースで自前の成膜環境を整えたい場合に有効な選択肢です。
ここでは、菅製作所の卓上型スパッタ装置・卓上型ALD装置を中心にご紹介します。
妥協のない性能!省スペースな卓上型スパッタ「SSP1000」

SSP1000は、卓上型RFスパッタのエントリーモデルです。
小型でありながら、研究開発用途に必要な成膜性能を備えており、金属膜、絶縁膜、導電膜、保護膜、反射膜、触媒、コーティング、電池、MEMS、新素材開発など、幅広い研究用途に活用できます。
本体寸法は、W608mm×D608mm×H766mm。研究室内の限られたスペースにも設置しやすいサイズです。
また、SSP1000は成膜方向を変更できる点も特徴です。
チャンバーの置き方により、スパッタUP、スパッタSIDE、スパッタDOWNの3方向に対応できます。サンプル形状や成膜目的に合わせて使い分けられるため、研究の幅を広げやすい装置です。
- 「まずは研究室内でスパッタ成膜を始めたい」
- 「大型装置ではなく、最低限の構成で導入したい」
- 「将来的な研究展開に合わせて、装置仕様を検討したい」
このような研究室に適した小型スパッタ装置です。
▼詳しくはこちら(PDFカタログもこちらからご確認いただけます)
卓上型ALD装置「SAL1000」

SAL1000は、ALD装置のエントリーモデルです。
ALDは、原子層堆積法とも呼ばれ、1原子層ごとの精密な堆積制御により、均一で段差被覆性に優れた薄膜形成を可能にする成膜方式です。
SAL1000は、1種類の膜種を成膜するための基本機能に絞ったエントリーモデルのALD装置です。
本体寸法は、W450mm×D450mm×H410mm。卓上に設置しやすいコンパクトなサイズで、研究室内にALD環境を導入したい場合に適しています。
小型でありながら、基板サイズφ100mm以内に対して膜厚分布±3%の性能を持ち、凹凸表面や三次元形状への成膜にも対応しやすい構成です。
- 「まずはALDを研究室内で始めたい」
- 「共用設備に頼らず、必要なタイミングで成膜したい」
- 「科研費など限られた予算内でALD装置を検討したい」
このような方にとって、SAL1000は導入しやすいALD装置です。
▼詳しくはこちら(PDFカタログもこちらからご確認いただけます)
卓上粉体成膜用ALD装置「SAL1000B」

SAL1000Bは、粉体への全周囲成膜を可能にした卓上型ALD装置です。
粉体や固形粒子など、一般的な平面基板とは異なるサンプルへの成膜を検討している研究室に適しています。
特徴は、傾斜・回転・振動を組み合わせることで、粉体への成膜に対応できる点です。傾斜角度は水平から45°まで調整でき、粉体成膜を効率よく行うための構造を備えています。
本体寸法は、W582mm×D450mm×H410mm。粉体成膜用でありながら、卓上に設置しやすいサイズです。
また、粉体成膜に特化しながら、4インチ基板への成膜にも対応できる点も魅力です。
- 「粉末材料にALDコーティングしたい」
- 「粒状サンプルの表面改質を検討している」
- 「自作の特殊サンプルに成膜できるか確認したい」
このような研究テーマに対して、SAL1000Bは有力な選択肢になります。
▼詳しくはこちら(PDFカタログもこちらからご確認いただけます)
【予算の壁を越える】菅製作所ならではのカスタマイズ性
科研費や学内予算で装置を導入する場合、予算には上限があります。
予算の範囲で成膜環境を整えたい場合、大型装置の標準構成では予算を超えてしまうこともあります。
そのようなときは、必要な機能を見極め、優先順位をつけることが重要です。
菅製作所では、研究目的に合わせて仕様を検討し、予算内で実現できる構成を一緒に考えます。
オーバースペックを避ける「仕様の引き算」
装置導入では、いろいろ搭載したくなるものです。
しかし、初年度の研究で本当に必要な機能は、意外と限られている場合があります。
たとえば、最初は1種類の膜種だけを成膜する。
まずは基礎実験に必要な最低限のガス導入系から始める。
高度な自動化機能は後回しにする。
冷却方式や排気構成を、研究用途に合わせて簡易化する。
このように、最初からフルスペックにせず、必要な機能に絞ることで、初期費用を抑えやすくなります。
もちろん、ただ機能を削ればよいわけではありません。
研究成果に直結する性能は確保しながら、現時点では不要な仕様を見極めることが大切です。
菅製作所では、実際の研究目的をヒアリングしたうえで、「今必要な機能」と「将来的に追加できる機能」を整理し、無理のない装置構成をご提案します。
既存設備の流用による初期費用の削減
研究室にすでに真空ポンプなどの設備がある場合、それらを流用できる可能性があります。
たとえば、既存のロータリーポンプを活用できれば、新規購入費用を抑えられる場合があります。
ただし、流用には技術的な確認が必要です。
- 必要な真空排気速度を満たしているか。
- 装置側の仕様と接続できるか。
- プロセスに影響が出ないか。
- メンテナンス性や安全性に問題がないか。
これらを確認したうえで、既存設備を活用できるか判断します。
- 「今あるポンプを使えるか分からない」
- 「研究室にある設備を活かして、導入費を抑えたい」
- 「既存設備を前提にシステム構成を考えてほしい」
このようなご相談にも対応可能です。
将来の研究展開を見据えた「段階的」なシステム拡張
研究テーマは、初年度で完結するとは限りません。
科研費や学内予算では、初年度に最低限の装置を導入し、次年度以降の研究進展に合わせて機能を追加したいというケースも多くあります。
そのため、装置選びでは「今すぐ必要な機能」だけでなく、「将来的にどのような拡張が必要になるか」も考えておくことが大切です。
まずはエントリー機から!後付け可能なオプションの魅力
最初からすべての機能を搭載すると、導入費用は大きくなります。
そこで有効なのが、エントリー機をベースにした段階的なアップグレードです。
たとえば、初年度は最小構成で導入し、研究の進展に合わせて以下のような機能を追加することが考えられます。
トランスファーユニット「STR2000」を活用した複合化

将来的に複数のプロセスを組み合わせたい場合は、装置同士の接続や複合化も検討できます。
たとえば、スパッタ装置と別の成膜装置、または処理装置をトランスファーユニットでつなぐことで、サンプルを大気に触れさせずに次工程へ移動できる構成が考えられます。
「SAL3000PlusとSAN2000Plusをトランスファーユニットでつなぎたい」
「成膜後に別工程へ移したい」
「将来的に複合機として拡張できる構成にしたい」
このような構想がある場合は、初期導入の段階から拡張性を見据えて設計しておくことが重要です。
後から拡張する予定がある場合、最初の装置構成やレイアウト、配管、電源、設置スペースの考え方が変わります。
菅製作所では、将来の研究展開を見据えた装置構成についてもご相談いただけます。
まとめ|「概算見積もり」はお気軽に
小型成膜装置の導入では、予算とスペースの制約が大きな課題になります。
しかし、卓上型モデルの活用、仕様の引き算、既存設備の流用、段階的な拡張を組み合わせることで、限られた条件の中でも研究目的に合った成膜環境を構築できる可能性があります。
大切なのは、最初からフルスペックの装置を前提にするのではなく、「今回の研究で本当に必要な機能は何か」を整理することです。
菅製作所では、研究テーマやサンプル条件、設置環境、予算感を伺いながら、適切な装置構成をご提案します。
仕様確認やざっくりとした価格帯の把握だけでも大歓迎
- 「科研費の申請前に、概算見積もりがほしい」
- 「学内会議用の資料として、ざっくりした価格帯を知りたい」
- 「まだ仕様が固まっていないが、相談してもよいか」
- 「予算内でどこまで対応できるか確認したい」
このような段階でのご相談も歓迎しています。
研究設備の導入は、申請書や学内承認のスケジュールに合わせて、早めに情報を集めておくことが大切です。
装置名が決まっていなくても問題ありません。
成膜したい材料、サンプルの形状、想定している研究テーマ、設置場所、予算感などをお知らせいただければ、技術者が内容を確認しながらご提案します。
お問い合わせ・テスト成膜のご依頼はこちら
導入前に装置の実力を確かめたい場合は、テスト成膜のご相談も可能です。
自作の特殊なサンプル、粉末、立体物など、標準的な基板とは異なるサンプルへの成膜を検討している場合も、まずはお気軽にご相談ください。
お問い合わせの際は、以下の内容を分かる範囲でお知らせいただくと、よりスムーズです。
- 希望する装置モデル。
- 成膜したい材料。
- サンプルの形状・サイズ。
- 希望する膜厚や膜質。
- 設置予定場所の条件。
- 現在お持ちの真空ポンプなど既存設備。
- 科研費・学内予算などの申請スケジュール。
- 概算見積もりの希望時期。
「まだ具体的に決まっていない」という段階でも構いません。
研究目的に合った小型成膜装置を導入したい方は、ぜひ菅製作所までお問い合わせください。
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